- 2021年05月19日
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- コラム
インコ、文鳥、鳥類のペット火葬 お骨は残る?残らない?
目次
結論 ご遺骨は綺麗に残せる
ネット上、一部ではお骨は残らないと情報もありますがお骨が弱くなる病気などない限り綺麗に残ります。
一部、お骨は残せないと言う意見はどこから生まれたのか?
空を飛ぶ鳥類は、骨の構造からして軽くなっております。
ほ乳類の骨、鳥類の骨、同じ風が当たっても鳥類のお骨は動くほど軽い訳です。
火葬の際、用いるバーナーの熱風により一部お骨が吹き飛ばされている。
これがお骨が残せない理由です。
小動物だから、鳥類だからではなく使用する火葬炉と扱う火葬従事者の技術面の問題が理由です。
お骨も高い温度で燃焼を続ければ灰化といい形を崩し、徐々に崩れて灰に近い状態になります。この状態にするには高温1000℃から1100℃と大変高い温度かもしくは900℃から1000℃の間で長時間の燃焼が必要になります。
インコちゃんの火葬時間は20分から30分ほどと情報が出回っていますが、火葬炉の構造上、短時間で急激に温度はあがりません。
また、30~40gの小さな鳥類では余計に温度が上がり難いのです。
それこそ、平温から15分、20分かけて800度、900度と温度を上げていく訳です。
30分以下の運転で御骨が残らないまで燃焼が進む事は、火葬炉の性能上ありえないと言えます。
では、20分から30分ほどで一応の火葬を行うにはどうするか?
逆から考えると答えはわかります。もっとも火風が強いバーナーの側にご遺体を安置して火葬する訳です。
小型火葬炉のイメージ図です。赤い部分がバーナーと火を送り出す部分です。
赤い線は火炎をまとった風の動きになります。
弊社が用いている移動火葬車では大型の火葬炉です。
同じく赤い部分がバーナー、赤い線は火炎をまとった風の動きです。
火炎を伴う風が一番強いのは、バーナーに近い中心側になります。
この青い四角の位置で燃焼すると短時間で火葬は可能になりますが、風の影響が一番強い為にお骨が火葬炉内に飛んでしまう事になる訳です。
装置などでお骨の飛散を抑える事はできますが、鳥類の場合はお骨からして軽い為に故に残るお骨はある程度限られてしまう訳です。
結果、お骨はある程度しか残らない。こういった説明になるのです。
大阪ペット葬祭・光堂ではどうやって火葬しているのか?
900度から1000度と高温を保ち、バナーの火風が直接当たらないように出来る限りご遺体を離して安置し時間を掛けて火葬しております。
大型火葬炉の為に、バーナーからの距離が確保できます。火風は壁に当たり反射して弱まった風が当たる位置にご遺体を安置する事で飛散を防いでおります。
このやり方では短時間での火葬は難しく850度から900度に温度を保ちながら35分から40分程、燃焼時間を掛けて火葬する事で綺麗にご遺骨を残しております。
同様な手段で行えば、ご遺骨は飛散する事無く綺麗に残せます。
なぜ、多くのペット火葬業社で時間を掛けて火葬できないのか?
出来ない原因は幾つかあります。
一つ、火葬従事者の技術不足、経験不足、認識の違いです。
そもそも、綺麗に全身のお骨を残す事よりご遺体を火葬して残ったお骨を返す事が火葬と考えている業者さんも少なくありません。
二つ、採算性の問題
一番大きな問題は、実は採算性ではないかと思います。
ジャンガリアンハムスターちゃん、セキセイインコちゃん。
同じ体重のペットちゃんですが、火葬に掛かる時間は違います。
ジャンガリアンハムスターちゃんは、20分程。
セキセイインコちゃんは、35分程。
二倍の時間が掛かり、その分諸費用も増えますが料金は各社同一が殆どです。
ペット火葬の費用は、体重に比例する事が一般的な為に、ペットちゃんの種類による火葬難易度による料金を設定する事がお客様が理解が得られない現状があります。
同じほ乳類の小動物と同じ時間で、短時間で行う事が求められている訳です。
光堂が、同一料金で提供できているのは火葬炉の性能が高いと明確な理由があります。
短時間で高温度まで行ける蓄熱性に優れた火葬炉である事。
耐用温度が、従来品より高い為に900度から1000度の高温度でも火葬炉が傷まない事。
これが大きな理由です。
火葬炉の性能が限られた状況では、温度がなかなか上昇せず高温度での長時間の運転は火葬炉の寿命を縮めてしまいます。
燃料代、人件費の増加、火葬炉のメンテナンス費用の増加と時間を掛けて対応する事が難しい理由がある訳です。
火葬炉の性能がそのまま対応できるサービスにまで直結するのが、ペット火葬業界です。
綺麗にお骨を残して欲しいが、どうやって火葬業者を探せば良いの?
大阪でしたら、弊社が自信を持って対応させて頂きます。
コロナの影響で、現在大阪府外まで対応していません。
他府県の場合は各地で探して頂く事になります。
お問い合わせし、ご遺骨は残せるかどうか質問するのが一番の答えです。
経験豊富で火葬技術に自信がある業者は、残せると明言されるかと思います。
残せなかった場合、言葉の責任を背負う訳ですから責任を背負えない業者。自信が無い業者やトラブルを避けたい業者は明言を避ける傾向があります。
後は、鳥類の飼い主さんが利用された口コミなどで確認するしかないです。
逆に言えば、鳥類さんでも綺麗に火葬してくれる口コミがあるペット葬儀社さんは、採算性でなく商売、ビジネス的な面より火葬とご供養の気持ちや志が強いペット葬儀社さんと言えるかも知れません。
現状、料金が取れずペット火葬業社の負担が多い鳥類さん達のペット火葬、その扱いが実はペット葬儀社の志を顕著に示す証になる面はあると同業者として思います。
今回、ペット葬祭を運営する運営者、多くのペット火葬に直接携わった火葬従事者として、踏み込んだ裏側にある事情など含めた解説を行いました。
こうした話は、なかなか一般には出回らないかと思います。
ペット火葬をビジネスとして参入した経営者は、採算性だけを重視し現場を詳しく知らないでしょう。
火葬従事するスタッフでは料金の制定に苦心する経営者の視点は見えないでしょう。
当然、アフリエイトやSEO対策で執筆記事を書いてるライターさん、フリーのブロガーさん達も第三者故にわからないかと思います。
是非、ご参考に良きペット葬儀社さんを選んで下さい。