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2021年05月30日
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ペットちゃん、死後硬直しない!?

執筆日2021年5月30日

加筆日2023年6月25日

執筆者の自己紹介

16歳で出家し21年、小坊主から修行し僧侶として17年。

2016年にペット葬祭事業を個人事業主として立ち上げ2020年に法人化

お坊さん兼会社の代表として二足の草鞋を履きながら累計4,600件以上ペット火葬に従事


2021年に自社ペット霊園を開設。

2022年 ペット棺の特許を取得。

2023年 ペット棺を商品化し7月にECサイトで発売予定。

僧侶としても日々、修行中。

死後硬直が始まる時間

亡くなった後、2時間から3時間ほどで死後硬直が始まります。

ただ、希に死後硬直しないペットちゃん達もいる事をご存じでしょうか?

最愛のペットちゃんが亡くなり、死後硬直しない事に驚かれ戸惑われているご遺族へお伝えしたいお話となります。

死後硬直しないと、問題はある?

結論は、一切ありません

死後硬直しないペットちゃん達に、今まで何度も出会って来ましたが火葬する中で問題が生じた事は一度もありませんでした。

どのくらいの割合で死後硬直しないペットちゃんがいるの?

現場で対応してきた体感になりますが、おおまかに80~90件に一件ほどぐらいではないでしょうか。

ご遺族からお話を聞いた際の経験になりますので、最初から死後硬直していなかったのか、死後硬直が早く終わったのかはわかりません。

ただ、死後硬直しないペットちゃんは珍しいのですが、全くいない訳ではありません。

どの種類のペットちゃんに多いのか?病気や太ってたり、筋肉質など影響はあるのか?

私が体験した上でのお話になりますが、種類は様々です。

ハムスターちゃん、ウサギちゃん、は虫類ちゃん、犬ちゃんや猫ちゃん。セキセイインコちゃんや文鳥ちゃんなど鳥類も死後硬直しないペットちゃんは居ました。

ウサギちゃんなど、筋肉質ですが死後硬直しない子は居ました。

犬種的に太りやすいペットちゃん達も死後硬直しない子は居ます。

病気だった子も大往生した子も居ます。

犬ちゃん、猫ちゃんのお話が多いのはやはり飼育数に比例して多いからだと思います。

死後硬直

そもそも、死後硬直が世間に広く知られるようになったのはサスペンスなど刑事ドラマが切っ掛けではないでしょうか?事件性がある場合、やはり死後硬直は重要な点かと思います。法医学などでは重要な調査項目ではないでしょうか。

ですので、人の場合は死後硬直について深い研究がされているかと思います。

しかし、ペットちゃん達の場合は調査や研究されている方がほぼ居ないのではないかと思います。

なぜ、死後硬直する子と、しない子がいるのか。

何かしらの理由はやはりあるのかも知れませんが、現状何もわからない訳です。

調査するのも、費用が掛かります。

何より、解剖など含めた調査の為にご遺体を傷つけるかもしれない献体をされるご家族さんは、ほぼ居ないのではないでしょうか。

死後硬直する、しないもその子の個性

「家の子、死後硬直しないのですが大丈夫でしょうか?」

そう心配されるご家族さんも少なくありません。亡くなった後、死後硬直する筈だと知識は広く世間で知られていますので吃驚されて当然かと思います。

ただ、そう心配されているご家族さんにお伝えしたいのは火葬の際、一切問題はなかった事です。

「死後硬直しないのも、その子の個性」

そう受け止めて頂ければと思います。

死後硬直しない事への問題

死後硬直しない事の問題がないかと言えば一つだけあります。

やはり、ご遺族様の気持ちに大きな影響を与えている事です。

死後硬直と死のご様子の一つ。

これがなく、ご遺体は柔らかくまた僅かに温もりもある。

この場合、ご家族様は「寝てるんじゃないか。」

死をなかなか受け止められない場合があります。

瞳から命の輝きは消え、間違いなく亡くなられていまるのですが、

それでも最愛のペットちゃんの死「辛い現実」を受け止める際に、

死後硬直とご遺体特有の反応がないと気持ちの整理に時間が掛かる方が少なくありません。

ゆっくりお時間かけて気持ちの整理をして頂く方が最善かと思います。

あとがき

ペットちゃんの死後硬直が、話題になるのは葬儀屋さんに全てお任せする人とは違いご家族が亡くなった後も深く関わるからこそではないでしょうか。

身体を拭いてあげたり、綺麗に整えてあげたり、安置も気を配る。

ご家族で最愛のペットちゃんを送る準備を行っているからこその気づき、疑問だと思います。

吃驚されたご家族さん達が、少しでも安心してお見送りできる情報になればと願っております。



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