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2021年05月18日
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ペット火葬 黒い物の正体!都市伝説?

火葬の後に、残る黒い塊。癌、腫瘍、悪い所などお話を聞いた方も少なくないかと思います。都市伝説、ペット火葬業者の嘘と言う意見もあります。詳しく解説したいと思います。

黒い物は確かに残る場合があります

こちらにお写真を貼り付けております。自己責任の下でご確認下さい。

なお、写真は腫瘍がある犬ちゃんの火葬依頼の際、ご家族の方にご依頼されて撮影された写真となります。実際残った事実を伝えて下さいと写真の公開と合わせてブログ記事の執筆となりました。

弊社、光堂としましては残留物と言えご遺体の一部を撮影し公開する事に強く抵抗を覚えておりましたが、現在流布される情報の信頼性、また全国で活動される多くのペット火葬業者を嘘つき呼ばわりする意見を見て、些か言い過ぎではないかと把握している情報をお伝えする事に決めました。

では、ご説明したいと思います。

○火葬とは何か?

先ず、ご理解して頂きたいのが火葬とは何かです?

通常、燃焼とは物体を炭化させながら完全に灰化するまで燃やす事です。

火葬とは、ご遺体を燃焼し骨化させご遺骨を残す為に途中で止める事です。

ご遺体の燃焼のプロセスですが

炭化→骨化→灰化

となります。

通常は、燃焼では炭化から灰化のみです。

この間の骨化こそ、火葬の目的な訳です。

仏教的風習が根付いている日本では、ご遺体を完全に灰化させるのではなくあえて途中でお骨が残る状態で留める骨化が大事にされてきました。

お骨、ご遺骨は死後の故人の象徴として大事に供養される対象であるからです。

ペット火葬でもそれは引き継がれペットちゃんのご遺骨は残す事は重視されます。

仏教の開祖、お釈迦様の火葬され残ったご遺骨を仏舎利として大事に奉った仏教行為がそのまま現代の仏壇、お墓など故人を奉る行為になった訳です。

土葬などに比べ火葬では、ご遺体を燃焼させる為に大きな労力が必要になります。お釈迦様が生きていた2500年前の古代では火葬炉などそういった装置はなく野でご遺体を薪などを燃料に火葬を行っていました。人の身体の6割は水分と言われるように、ご遺体の火葬するには大変多くの薪が必要です。

現代から見ると完全に灰化させるまで温度は上がらず、お骨が残る状態が精一杯出せる燃焼温度だったのではないかと思います。

お骨を残す為の燃焼を火葬と供養の形が自然と出来たのではないかと思います。

近代に入り薪は石炭、重油、灯油と燃焼力を高め火葬炉と高温を簡単に維持できる装置が登場した事で完全に灰化させる事ができるようになりました。

黒い塊が残らない、残る論争はこの状況下だから生まれたのだと思います。

燃焼し続ければご遺体の全てが灰になります。

タンパク質や脂肪

骨などカルシウム

その全ては灰になります。

肉体と骨、灰化するまでの燃焼時間の違いが骨化なのです。

肉体を灰にしながら骨はご遺骨として残す。これが火葬です。

火葬として、どこまで燃焼を行うかです。

お骨を残す事を重視すると黒い塊も残る場合があります。

完全に燃焼する事を重視すると黒い塊は残りませんが、お骨の一部が灰化してしまい崩れてしまいます。

お骨をどの状態で残すのか。この方針の違いが黒い塊が残るか、残らないかの結果になっているのです。

火葬炉を扱う従事者が、体重、体格などから判断して規定の時間通りに燃焼すれば黒い塊を見ることはないかと思います。しかし、ご遺骨を出来る限り良好な状態で残したい火葬を行う従事者だと黒い塊を目にする訳です。

火葬炉の性能と言う意見も確かにありますが、長時間燃焼すれば黒い塊は消えます。しかし、同時にお骨もまた灰化が進み崩れます。

腫瘍が黒く残った写真は?

火葬と出来る限りお骨を残す中で、やはり腫瘍などは黒い塊として残ります。

通常、火葬炉は奥に設置されたバーナーから火が送られ燃焼させます。

お尻、お腹、胸部、頭部。

頭をバーナーから一番遠くに置くのは、頭部のご遺骨を綺麗に残す為です。

お尻の方からお腹、お腹から胸部、そして頭部と燃焼が進んで行く訳ですが写真の腫瘍はお腹にあり、頭部の火葬が終わっても最後まで黒い塊として残りました。

こういった経験をされているペット火葬業者さんは多いかと思います。

あくまで私見となりますが、お骨よりは早いですが腫瘍部分は他の肉体より灰化しにくい為に残った結果ではないかと思います。

筋肉質な体質のペットちゃんと標準的な体格のペットちゃん、太めのペットちゃん。

同じ体重であったとしても、火葬時間は変わります。

特に、顕著なのがウサギちゃんです。

脂肪が少なく筋肉質なウサギちゃんは、同じ体重の犬ちゃん猫ちゃんより火葬に時間が掛かります。

同じように、筋肉質、脂肪に比べて腫瘍部分は残りやすいのではないか?

腫瘍、癌細胞は一つの癌細胞から増殖し続けます。

結果、特定の部分に癌細胞の塊が作られます。火葬の際に燃焼に時間を要していると私は予想しています。

時代の流れ

人のご遺体もかつては悪い所、腫瘍などは残るなどの話を耳にした方は多いでしょう。

最近そういった話を聞かない理由は、火葬炉の高性能化にあります。

かつては、火葬は熟練の火葬技師さんの腕により成り立っていたそうです。

2000年以降、最新式の火葬炉が登場。

高齢化社会を迎えながら火葬場の新規建設は周辺住民の理解が得られない事から容易に進まず、既存の火葬場の性能を上げる事になりました。火葬と言うお骨を残すより短時間で燃やしてしまう事が進められています。

火葬待ちと、ご遺体を火葬する日まで預かる簡易安置施設が出来る昨今、いかに効率よく燃焼し回転率を上げるか機械で管理された火葬場では、もはや黒い塊など見る事はないでしょう。ご遺体を火を持って弔う火葬場でなく、焼却場となりつあるのではないでしょうか?

どうしても、新規の火葬場は作れない、高齢化社会で火葬を待ち続けるご遺体。

悲しい現実がそこにあります。

「人のお骨はボロボロでしたが、ペットは丈夫なのか綺麗に残るんですね。」

そう言う話を聞きますが、違う訳です。

人のお骨もかつては綺麗に残っていました。現代には、黒い塊ともども高火力で灰化させてしまってるのだと思います。

最後に

ペットちゃんの火葬炉は、ある程度の機械化は行われていますが火葬技師としての調整が出来る余地がある訳です。

僧侶として、または火葬従事者として、場合によっては黒い塊や後が残ってでもお骨を出来る限り綺麗に残すべく精進していきたいと思っております。

お釈迦様の火葬から始まったお骨を大事にする、ご供養の一環だと思っています。

黒い塊、腫瘍や病巣説や焼け残り説、皆さんの中で一つの答えを出す参考にして頂ければと思います。



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