- 2017年02月06日
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- コラム
ペット葬儀への想い
ペットへの葬儀。それを行わなければ愛した我が子は浄土、天国へ旅立てないのか?
そんな事はありません。
では、何故ペットの葬儀をするのか。
一言で申せば「迷わないように」です。
私にとって葬儀とは、新たなる旅立ちへの場と考えています。
あの世とこの世、亡くなった命はこの世からあの世へ皆、旅立ちます。
そんな中、現世であるこの世で未練があったり、嘆き悲しむ家族の姿があれば、なかなか旅立てないのではないでしょうか?
この世にいる家族が、自分の死を嘆き悲しむ。
やはり、その姿を見てあの世に迷わず旅立てるのか。
後ろ髪を引かれる想い。皆さんだったらどうでしょうか。
僧侶である私もいつか死を迎えますが、残した家族が嘆き悲しむ中では、あの世への旅立ちを躊躇ってしまうでしょう。
お互い相手への愛が深ければ深いほど、生じてしまう事だと思います。
だからこそ、「哀しみを感謝に」そう示す場が必要だと思うのです。
それが実現できる場、儀式、それが葬儀ではないでしょうか。
宗派問わず、信仰問わず、古今東西、亡くなった命に残された人達は様々な別れの儀式を行って来ました。
そうした儀式が無ければ、私達は哀しみを乗り越えられない、別れの現実を受け止められなかったのではないかと思います。
出会えた事、共に生きた事。
「ありがとう」
遺族である皆さんがそう言って愛する子、ペットを送り出せる葬儀を目指したいと私は切に思います。
合掌