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公式ブログ

2021年03月10日
  • コラム

ペット火葬業を開業・始めたい方へ

ペット葬祭事業を個人事業主として立ち上げて7年目、法人化して4期目。

累計4,600件以上の経験。昨年度の依頼件数912件

広告宣伝費を使わず安定した集客を目指す事を第一に、ペット葬祭 光堂の運営している私が伝えたい現場の状況についてお話します。

安易に開業すると大やけどする可能性が大です。(令和2年3月執筆)

今現在、安易に開業すると人生破綻しかねない状況です。(令和5年1月加筆)

一般の方は不快に思う内容があるかも知れませんので、ご了承下さい。

ペット業界は成長産業?

ペット産業は、低成長、コロナ不況とも言える状況でも成長産業と言われています。

ペットちゃんを家庭に招く世帯数が増え、ペット用品、医療費などペット産業の市場は成長しています。

飼育数に比例してペットの葬儀需要も増えている。

こうしたお話をペット葬儀を事業として検討、お考えになっている方々は必ず一度は耳にしていると思います。

ただ、個人事業主、法人となっても実質一人で現在も運営している私から見ますと危ういお話だと思います。

1000万以下の資本で始められるペット火葬事業

導入する移動火葬車、車両にも寄りますが700万ほど工面すればウェブサイトなども揃えて開業できるのではないかと思います。

現況、企業だけで無く個人も参入しやすい業界なのです。

成長産業だからと言っても、実際はそう葬儀件数が増えていません。

移動火葬車で、ペット火葬をご依頼したい方の割合は一定です。

ペットちゃんが亡くなった際、依頼先として

第一候補は霊園・斎場がある葬儀社

第二候補自治体、市の環境センターなど

第三候補として移動火葬車を用いたペット葬儀社

2019年度は100件 2020年度は110件と件数は増えたと仮定しますが実際に移動火葬業者が受け持つ増加した件数の割合は2~3件程度と仮定します。

対して2019年 3社 2020年 5社とその地域に置けるペット事業者の数は増え続けています。

某ペット葬儀社紹介サイトに私が開業した5年前は、全国で900件までいきませんでしたが現在は1300件越え登録数が増えています。

ペット産業が成長する以上に業者が急激に増えている。

ペット葬儀社だけでなく、動物病院なども同じ傾向ではないでしょうか。

ペット葬儀社の数が適正もしくは飽和状態になっている?

適正なペットの葬儀社数がまだ定まっていない、新しい産業にあるペット葬祭事業ですが、年々新規のお客様とご成約するまでの宣伝費が増加し続けている事は間違いありません。

過当競争と競合する会社が多いほど値段は下がってきます。

ペット火葬の価格帯の相場が年々少しづつなのでしょうが確実に下がっております。

弊社は、価格を抑え出来る限り最大限のサービスを当初から盛り込む事を考えて価格設定を行っているので問題はありません。

5年前、10年前の平均価格を基準に人を雇用しチーム・組織で動いているペット葬儀社は影響が出ています。

周囲のペット火葬業者も、以前とは違い低価格プラン打ち出したり、料金そのままでもサービス品を増やしたりと実際の価格を落とす状況です。

宣伝広告費の値上がり、価格の下落。

この2点を見ただけでも過当競争が始まっています。

他業種だった法人の参入が目立つ近年

近年の動向ですが、他業種を運営している法人がリスク分散として参入しているケースが増えています。

大きな資本が持ちながらペット産業に進出して来る場合が多かったのが、石材屋さんです。墓石離れ、墓終いなど墓石の需要が減る中でペット葬祭業に進出していました。他には火葬炉の製造メーカなどが移動火葬車など自社製品を使って進出していましたね。

どちらも葬祭業、ペット火葬にどこかしら縁がある業種でしたが近年はまったくの異業種が母体のペット葬儀社があります。

中古販売業者やら直近ではコロナショックの影響が顕著なブライダル業界などです。

こういった資本ある会社は、直接事業として参入されています。

毛色が全く違うのが斡旋業から参入したペット葬儀社です。

もともと、ウェブでの宣伝が得意であり集客が得意なウェブ会社が宣伝が下手で知識も無いが実務を行える個人事業主や小さな法人を取り込んで斡旋する形で登場しました。

全国的に活動されてる有名な会社さんです。

宣伝し全国から顧客を取り、地域の実務業者に回して斡旋料で事業を成り立たせる。

この会社の宣伝、広告費への意欲は強烈でした。

登場した頃には宣伝費が大きく増額しました。

大阪だけで無く全国で同じ状況だったのではないかと思います。

今まで、個人の個人事業主、小さな法人が主要だったペット葬祭業

しかし、現在は資本力がある法人がどんどん参入し今後もその傾向は続くと思います。

長引く経済低迷、コロナ不況と日本全体として落ち込む中でペット業界は成長産業と言われる為ではないかと思います。

二極化する小さなペット葬儀社

個人事業主や小さな法人のペット葬儀社は、二極化に巻き込まれています。

1 大きな資本を持つ法人のフランチャイズに加盟する

2 広告宣伝が得意な斡旋会社法人の下請けになる

個人で新規開業するならこの二つをまず検討されているのではないでしょうか?

正直どう思いますか?または現在検討されていますか?

開業を考えている皆さんが気になる点はここではないでしょうか?

失敗する。もしくは使い捨てられる。

私の結論は以上です。

フランチャイズにしろ、斡旋会社の下請け業者にしろ親側が極めて優位な契約になります。

フランチャイズ経営の場合

フランチャイズ経営も本質は斡旋会社と変わりません。本店で仕事を取り、各地に回す形です。これに、ロイヤリティーと加盟金が取られる事が一般的です。

また加盟店の独自の動きを禁じます。自社の看板を育てながら加盟しながら生活する事はできません。

しかし、交通事故など移動火葬車を扱う限り生じるトラブルに対して本店が手を貸す事はありません。それは、貴方の会社の問題なので全部そちらで責任取って下さい。けど、ロイヤリティーは今月も払って下さい。

こう言った形です。

嫌でも辞めるなら違約金や、そもそも最初の契約で移動火葬車の所有権がフランチャイズ側にありリースと言う扱いもあります。

また、本店が勝手に規約を変え加盟店に不利益が講じても裁判するお金が加盟店側にありませんので好き勝手やる場合もあります。

結局、トラブルを招いて、もしくは裁判を頑張って起こして賠償を得ても脱退し何も残らない。

日本に置けるフランチャイズシステムそのものが本店優位な仕組みです。

一部、良心的な所も確かにあるかも知れません。しかし、契約するまでは悪辣な所も良心的に振る舞う為判断が極めて難しいです。

斡旋会社の下請けの場合

フランチャイズ加盟よりまだ斡旋会社の下請けの方が条件が良いかもしれません。自社で看板出しながら、斡旋会社からの仕事をする事も可能です。

交通事故やトラブルなど責任は受け持つ会社にありますが、まだ自社として動ける余地が多分にあります。

斡旋会社も甘くありません。

実際のお話ですが当初、協力会社が少ない時は斡旋会社からの仕事の条件、お客さま紹介料など高くはなかったそうです。しかし、移動火葬業者の増加により協力会社が増えた頃からだんだんと紹介料が値上がりしています。

現在 成約一件でなく お電話を仲介した際の手数料が7,000円~8,000円と言われています。

これだけ手数料を取られてどこまでやっていけるのだろうか?

斡旋会社もトラブルを起こす協力会社や少しでも文句言う会社より従順で使い勝手の良い協力会社を選んで残します。

参入業者が増えれば増えるほど斡旋会社が協力会社に提示する条件は厳しくなる。これは間違いなく起こります。

今後、条件は悪化する事はあっても改善する事はない。

それでも開業を諦めない方へ

2023年8月の状況をご確認下さい。

「移動火葬車によるペット火葬事業・フランチャイズ募集」へ

ペット火葬開業までのロードマップ(移動火葬車)


2021年3月16日 

追記 2023年8月1日



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