- 2023年02月20日
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②寺院の場合
目次
ペット葬祭事業に挑戦すべき理由
衰退する寺院の場合
「お寺離れ」「檀家の減少」「寺院と言う伝統建築物を維持、立て直しの際、費用の高額化」少子高齢化、過疎化と言う大きな日本全体の縮小が背景にあります。
寺院の財政再建の為の選択肢
一、新規の檀家を増やす。
二、既存の建物の簡略化。
三、寺院として宗教活動以外の収入を模索する。
四、何もしない。
少子高齢化、都市部への人の一極集中、人口減少。日本が抱える問題が背景にあり、これを早期に改善する術は、政治家も官僚もありません。
5年前、10年前からこれらの問題は指摘されていましたが、今も解決されないように今後も5年先、10年先も解決はされないと考えます。
しかし、寺院が人が集まる都市部に引っ越すなんて事もまた出来ません。
三つの選択肢の何れかに取り込まない限り、宗教法人としての活動は休止、もしくは解散と言う結果になります。
一、新規の檀家を増やす。
その活動の一つが、葬儀会社への挨拶回りなど関係を結んで紹介して貰う事です。
本堂の建替え、維持、修繕費の一軒あたりの檀家の負担を減らす為に。
檀家数を増やす事で目指す方策が一般的です。
しかし、葬儀業者も乱立し過当競争です。
紹介料と葬儀の際の寄付金の半分以上を求められたり。
7日参り、一周忌、三回忌まで法事の際の寄付金の半分を求められたりと言う話も良く聞きます。
支払う負担、対価に対して一軒の檀家が仮に増えたとしても本当に本堂を建替える際に寄付金の分担を請けおってくれるのか。
これは、誰にもわかりません。
二、既存の建物の簡略化。
伝統建築物である本堂や建物。
簡単に言うと高額な費用が掛かる構造物を維持する断念し、簡略化すれば良いのではないか。
建替えに、億単位の費用。瓦の交換だけでも数千万円の単位。
伝統建築物の寺院を維持するからこそ多大な建設費、維持費を負担しなければならないなら極論述べるならプレハブの本堂では駄目なのでしょうか?
年に何度かの仏事のイベントでしか、数十人も集まって何かをやる事はありません。
普段の法事も核家族化で一家の一族の総数が減り、その親族の人間関係も希薄化し人がそう集まらない。
小規模なら場所を貸し出す、お食事処もあります。
そこを割増金支払っても借りた方が合理的とも言えます。
本堂が伝統建築物である必要性、高額な建替え費用、維持費を負担し続ける理由。
檀家、特に総代が騒ぐでしょうが一檀家、一総代が負担する寄付金では到底、伝統的な本堂は維持できない。
簡略化する寺院、伝統を守る寺院。選択肢がそろそろあっても良いのではないかとは思います。
三、寺院として宗教活動以外の収入を模索する。
宗教活動による寺院の収入。月参り、法事、ご葬儀。
基本的にこれが収入の殆どかと思います。
宗教活動による収入を増やす=檀家を増やす。
これが先ず第1に難しい時代です。
減少して当たり前、維持で立派、増大は快挙。
こういった労が多く益が限られる面でなく、ビジネスをやる事が良いのではないでしょうか。
寺院が何故、檀家数、檀家数と必死になるのか。
建替えの際の負担して貰う為ではないでしょうか?
一軒 50万の負担
言い換えれば、50万稼げるビジネスがあるなら檀家一軒分増えたと同じ訳です。
100万なら二軒
1000万なら20軒
新規で20軒の檀家を増やすこれがどれほど難しい世界か。
そして、寺院として狭いエリアで新規の檀家を増やすとは場合によっては同じ宗派で檀家を取り合う事も意味します。
同じ宗派で助け合うどころか、いがみ合うならビジネスという第3の選択肢は大きな活路になるのではないでしょうか?
ビジネスならば活動先は県内だけでなく日本全国と活動の舞台は広がります。
狭く小さな世界で活動するより広い世界で活動した方が、限られた労力に対してリターンがデカい訳です。
極論言えば、過疎地域の寺院であっても東京圏、大阪、名古屋、福岡と都市部に不動産を持てばそうした不動産収入で檀家からの寄付金がなくとも運営、立て替えは可能であり、本来の宗教活動に専念もできる訳です。
四、何もしない。
現状維持、目と耳を塞いで本堂が崩壊するまで何もしない。
最後の住職として、宗教法人を解散するのか、休眠するのか。
これも一つの答えです。
人口に対して寺院数が多いという意見もあります。
人口が減少するなら適正の寺院数まで減るのも当然かも知れません。
一つの寺院が潰れ、残された数十の檀家は同じ宗派の寺院に籍を移すならそれはそれで他の寺院を助ける事になります。
ただ、その選択肢を覚悟を持って選べるでしょうか?
なぜ、ペット葬祭事業なのか?
寺院とペット葬祭事業の組み合わせは相性が極めて良いです。
光堂が請けおった令和4年度の依頼件数は960件です。
新しいご家族様と一つご縁を持てる。
火葬、葬儀だけでなく必ず納骨、埋葬があります。
そうした際、寺院内の土地にあるペット霊園はそう簡単には潰れないと言う大きなメリットがあります。
例えば、個人で所有した場合は所有人の死後、相続など問題があります。
ペットは条例などの規制がない場合は、簡単に開園できます。
逆に言えば、簡単に閉鎖もできる訳です。
2017年大阪府内のペット葬儀社「宝塔」のペット霊園が突如閉鎖し掘り返される事件がありました。
これは、借地にペット霊園が開かれ契約に伴う原状回復で掘り返された形です。
こういった悲しい事件が、民間ではありえますが寺院の場合はほぼありえない。
〇ペット霊園だけでは駄目なのか?
一つ、コロナを切っ掛けにペット霊園を開く寺院さんも増え出しました。
ただ、ペット霊園だけでは意味がない訳です。
結局、ペット霊園が増えれば増えるほど集客の問題が出てきます。
宣伝広告費を出し続けるのか、ペット葬儀社と提携し紹介料を支払うのか。
いずれも、参拝者の対応と寺院側は負担が増えますが期待する収益に繋がらなければ意味がない訳です。
しかし、ペット葬儀社から携わるなら広告宣伝費をかける必要もありません。
自社の合同ペット霊園のパンフを渡すだけで、条件が合う飼い主様が依頼する形になります。
ペット葬儀 ペット霊園
1~5と6~10でなく分業でなく1~10まで一貫してやることが最良なのです。
960件 半数の480件が霊園を利用する。
それだけでもペット霊園だけを開いた寺院を圧倒する集客数になります。
これだえ利用者が多いならペット霊園の施設の拡充も行えます。
集客できない寺院は、当然設備の充実も出来ないまま。競争の舞台にもあがらない。
しかし、預かった遺骨は当然例え一霊であっても供養し続ける責任が生じます。
集客までの導線もないままに、下手にペット霊園を開けば大変な結果しかありません。
寺院内でのペット霊園の開設は、大なり小なり檀家の反発があります。
これで、寺院運営に寄与する収益まで繋がらないと反感を持たれて離れてしまう結果にもなりかねません。
やるならば、寺院運営に寄与する収益を上げる規模まで成功しないと駄目な訳です。
墓石屋はペット霊園を進めるのは、墓石を売るためです。
ペット葬儀社がペット霊園を持ちかけるのは、寺院の看板を使う為です。
人の時代と変わらず、墓石屋と葬儀屋に利用されるのでなくご自身でやること、ご自身でやらずとも法人を管理下に置く事が一番大事な事なのです、
まとめ
どういった形で生き残るのか。
お寺を預かる住職は大きな課題を背負っているかと思います。
衰退を受け入れる。最後の住職となる。
こう決断できれば、違うのでしょうが決断できない方は、挑戦するか、何もせず悶々と悩む日々が続くかと思います。
寺院の経営、運営戦略どうすれば良いのか相談先はありません。
同じ宗派であっても理解される事は無く、新しい事への挑戦は否定や批難の矛先になります。
しかし、財政基盤がやせ細り困窮しても助けてくれる訳でもない。
総代であっても同じ事です。
「坊主丸儲け」「お金にうるさい坊主」中傷されたとしても気にする価値もありません。
寺院を守る。その費用が高額である限り、本堂をプレハブにするのか、高額な費用を捻出するのか、何もしないのか。何れかを選択しなければならない時代です。
縁があり、婿養子としてとある寺院に次期住職として入りましたが私は座して衰退を受け入れる事が出来ませんでした。
限られた門徒数。寺町で同じ宗派が密集し新規の獲得なんてどう足掻いてもトラブルしかない。
新たなご縁を得るべく、ペット葬祭事業、ペット霊園と考えたのですが7年前ですので理解してくれる方が希でしょうか。
結果として、離婚し寺を出てペット葬祭事業を4年目の2020年に法人化し、21年に不動産を購入し小規模ながらペット霊園を開園。
2022年には、ペット棺の特許を取得。
2023年には、一から製造してくれる会社を探しアイデアから商品を作り出し6月末に販売を開始します。
また、フランチャイズも開始し加盟店の募集も行っています。
良くも悪くも出家し、修行しようが持って生まれた我の強さを受け入れてくれる寺はないので、一から資金稼ぎ、人だけでなく、ペットや生きとし生けるモノを供養できる寺を建立する為に活動してます。
座して終わりを受け入れる事が出来るのか?
足掻いて足掻いて打開を目指すのか?
これを読まれたお寺の住職、次期住職の方は自分がどちらの選択肢なら耐えられるのかを考えて下さい。
考えずに状況に流され続けると心を病む結果にしかなりません。
5年前、2018年 コロナの前までここまで急激に仏事離れが起きるとは誰も思っていなかったでしょう。
10年、15年緩やかに進んでいた衰退が一挙に進んだかのように。
これから5年後、10年後、本当にどうなるのか。
受け入れるか、足掻くか。どちらかしかない。
足掻きたいと思った方は、ペット葬祭事業、霊園と私が経験した事への知恵はお貸し出来ます。
フランチャイズ募集枠がある間に、ご検討下さい。
次回、創業にあたり具体的なリスクについてお話したいと思います。